宮澤賢治生誕123年記念
宮澤賢治挿絵原画展2019
絵・ゆみちゃん
期間 : 2019年5月3日(金・祝)4日(土・祝)5日(日・祝)
13 : 00〜18 : 00(最終日は17:00まで)
会場:art gallery, on the wind
123年の時を超えて現代の絵本作家がのびやかに描いたプリント・オン・デマンド書籍の挿絵原画展
展示作品
宮澤賢治オリジナル挿絵シリーズ「猫の事務所」、「どんぐりとやまねこ」
作:宮澤賢治(詩人、童話作家 1896年8月27日 – 1933年9月21日)
絵:ゆみちゃん(武蔵野美術大学短期大学部卒業。博報堂勤務を経て、画家(二科会)、イラストレーター、絵本作家。1984年日本の絵本賞入賞、1996年二科展入選。絵本に『にゃーい!にがおえパン』(小学館スクウェア)、『ツガルさん』(神奈川新聞社)、『ベッペじいさんと ねこ』(福音館書店こどものとも)、同韓国版(グレートブックス社)ほか)
企画・発行:on the wind
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宮澤賢治オリジナル挿絵シリーズ 企画趣旨
のびやかに描いてほしいという願いをこめて、宮澤賢治の童話の挿絵に挑戦したいという作家による本の企画をたてました。賢治は亡くなる前に「『法華経』を千部印刷して知己友人にわけて下さい。『私の一生のしごとは、このお経をあなたのお手もとにおとどけすることでした。あなたが仏さまの心にふれて、一番よい、正しい道に入られますように』ということを書いて下さい。」と遺言したという。賢治の作品世界に通底する「祈り」を表現し、賢治に捧げる作品として上梓いたします。
on the wind
「猫の事務所」について
猫の第六事務所に勤めるかま猫。寒がりの彼は、火を落としたかまどに入って眠るので、顔じゅうすすだらけ。とても汚いのに仕事はできるので、同僚猫たちのいじめにあう。どんどん追い詰められていくかま猫の、なんともやるせない気持ちが、絵本作家ならではの表現で描かれている。現代社会を予見したかのようなテーマだけに、今こそ宮澤賢治の問題提起に耳を傾けてみたい。
「どんぐりとやまねこ」について
ファンタジーのような、なんとも不可思議な物語だ。もしやまねこが仏さまで一郎が賢治本人と仮定すると、すべての事象はストンと解明される。賢治少年は法華経に出会い、こうした試練と学びを経て、自立した大人になっていったのだろう。誰もが一度は経験し、二度と帰ることのない「青春の通過点」が、幻想的に描かれている。
宮澤賢治原画展の展示の模様はコチラから。